2015年3月16日月曜日

ラチェット・ミュージックとVineとゲットー

最近よくYoutubeで見るThe Real Daytime ShowでホストのTamar Braxtonが、“I have to listen to ratchet music”と言っていた。





Tamarがその後で“I have to listen to 2chainz.”
と言うので、Ciaraの音楽が「Crunk'n'B」と呼ばれたり、TLCの音楽が「Down Low」と呼ばれたように、2chainzは新たな音楽名称をひっさげて頑張っているのかと思った。



有名なUrban Dictionaryによると、「ratchet」とは
A diva, mostly from urban cities and ghettos, that has reason to believe she is every mans eye candy. Unfortunately, she's wrong.
を意味すると言う。



つまりゲットーにいるとんでもない勘違いタイプの派手な女性のことである。
そこから次第にratchetがゲットーを指すようになり、「ratchet music」がゲットー的な「ゆっくり目のヒップホップ」を意味するようになったそうだ。



たとえばTygaや最近のLudacrisがやっているような音楽がラチェット・ミュージックと言うらしい。
聴いてみると、「最近のヒップホップ」という感じがした。
メロディレスでシンセとビートのシンプルなつくりだ。



僕自身は「ratchet music」と聞いて、最初にPTAFの“Boss Ass Bitch”を思い浮かべた。






この曲は2012年以降、本当によく6秒動画アプリ「Vine」で耳にした曲で、高飛車な感じの女の人のBGMとなっていた。
人だけでなく、果てにはマレフィセントやおしゃれキャットのマリーなど、様々なアニメキャラのワンシーンも“Boss Ass Bitch”に乗せて投稿されていた。



Vineを見ていると、撮影・編集方法や面白さからは創造性は感じるが、直接的な下品さやいたずら、変な顔などで面白おかしく見せている面が大きい。
この直接的なお下劣さが“Boss Ass Bitch”とつながり、高校生あるいはゲットーのユーモアとの親和性の高さを築いているのではないかと思った。

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