2017年9月9日土曜日

低予算過ぎる洋楽ミュージックビデオ6選

プロモーションビデオといえば、シングル曲として発売された曲を宣伝するために流す映像である。
海外ではミュージックビデオと呼ばれる。

普通は楽曲を宣伝するからにはストーリーがあったり、曲のイメージに沿った演出がされていたりするものだ。
しかし、中には驚くほど簡素なつくりの音楽ビデオもある。

僕が知っている低予算過ぎるミュージックビデオを6つ挙げたい。


1.Janelle Monae - Cold War

こちらはYouTubeからリンクできないようだったので、ここには載せないが、まぁ簡素なジャネール・モネイのシングル曲。
疾走感溢れるロックっぽい曲。
途中でリップシンクに失敗して泣いているのを見ると、フィルムの撮影時間の表示からも分かるとおり、何回も撮り直して失敗している末の悔し涙だったのだろうか。


2.Jessie Ware - Wildest Moments


おそらく一覧の中で最もシンプルなビデオ。
自分はCDショップで試聴をして、この曲が好きでアルバムを買ったので、ビデオを初めて見たときは笑ってしまった。
こんなに低予算な映像で何を一体、販促できるのだろうかと疑問に思った。
しかし、不思議とアーティスティックで、現代アートっぽい感じもする。
ベアリングの付いた椅子を誰かが押していたのだろうかと思うと滑稽でもある。


4.Lorde - Tennis Court
ファーストアルバムからのシングル。
楽曲の作成とシングル曲のビデオはある程度は先行投資で行われる。
デビューシングル『Royals』の収益がまだ入らず、予算が低めとなってしまったのだろうか。
ロードのみの画面というシンプルさではジェシーのビデオに負けてはいない。
でも彼女の音楽は元々音数も少なく、簡素なつくりなのであまり気にならない。
これで曲が派手だったら映像が浮いてしまうけれど。


3.Kelis - Rumble


美術系高校出身でR&B界のビョーク的存在のケリスが料理の勉強を経て出した、久々のシングル曲。
湖面で繰り広げられるソリッドシチュエーション系のビデオだ。
野外ロケだからか、定点撮影だけれども、そこまで予算が低い感じはしない。


4.Labrinth - Jealous


英国のR&Bシンガー、Labrinthも簡素なビデオでバラードを歌っている。
感傷的な曲なので、アーティストの表情がよく分かる、こういう撮り方もいいと思う。
低予算ではあるが、演出が意図的で曲に合っている。


5.Adele - Send My Love (To Your New Lover)

こちらもYouTubeから転載ができないようなので、クリップはなし。
2枚目のアルバムが世界的な大ヒットとなったため、予算がないはずはないのに、いつもどこか簡素なビデオを作るのがアデル。
彼女のビデオで1番ストーリーがあったのはデビューシングルのものくらいではないだろうか。
本人はデスチャなどを聴いて育ったので、きらびやかなビデオが嫌いではないはずだが、もしかしたら、撮影が面倒なのかもしれない。
この曲はアルバムの中でも特に明るい曲なので、いくらでもビデオの作りようがあっただろうに、ただ画面の前で踊るアデルが半透明になって幾重にも重ねられているだけ。



簡素さは意図を持って取り入れると、アーティスティックになる。
だけど相性が重要で、バラードかサスペンス調、音数の少ない音楽向きなのかなと思う。
あまり、音楽に反してむやみにシンプルすぎるのも変な印象を持たせてしまう。