自分的に面白かった点は以下。
- Nicki Minajのパフォーマンスを唖然とした顔で見るRita Ora。Ritaって結構Rhiannaの刺客的な立ち位置だと思ってたのだけど、Nickiの巨尻の振動に完全に引いていた。品格を重んじる英国育ちにはきつかったか。それともこれはNicki VS Iggyのビーフの延長で、Iggy側のRitaとしてはそういう目つきになってしまったのか。
- Jessie J、Ariana Grande、Nicki Minajの“Bang Bang”におけるJessieの存在感と、ドレスを気にしてフライトアテンダントばりの不自然な良い姿勢でラップするNicki。
- ホームでの開催で威厳を放つSnoopとGwen Stefaniの西海岸組のBest Female Videoプレゼンター。更にKatyが受賞し、完全に西海岸組がステージを制圧する。
- 昔の大衆音楽みたいな、品質がほんわかゆるめなTaylor Swiftのステージ。
- Adeleのステージを彷彿させるSam Smithのシンプルなショー。
- いつの間にやらKatyの隣に座っているSam Smith。
- 喋らせるとやはり何かがおかしいLorde。
- 仕込み感があるけど、でも面白いJimmy Fallonのプレゼンでの催し―Hug cam、high five cam、give the person next to you 5 dollars cam。
- 今年はチャリティー、Miley Cyrus。
- ビヨンセの10分以上に及ぶビデオショー。
ところでここ数年のVMAのプレゼン映像が好きだ。
やはりアメリカはグラフィック制作技術の頂点の国だし、たかだか数秒の映像にも趣向を凝らした本気の作品を使うのだろう。
今年は地層学的な図表で見そうなデザインの円環状のものが海に浮かんでいる映像だった。
よく見ると、次に紹介するビデオに登場する色に合わせたレイヤーの円環となっている。
Siaの「Chandelier」は肌色、ピンク、クリーム色、Beyonceの「Drunk in Love」はグレースケールだ。
なぜ地層的な円環なのだろう。
そういったビデオがあったわけでもなく、流行があったわけでもない。
と考えると、地層はカリフォルニアの干ばつにより露わになったダムの山肌、円環は会場のThe Forumが丸いからか、ご当地のドーナツ屋さんRandy's Donutsのシンボルではないかという、かなり強引なこじつけを思いついた。
でもデザイナーの着想って、わりと論理ではなく感覚的なところがあるから、あながち間違いでもない気がした。