2015年2月4日水曜日

レディー・ガガは結局レッド・ワンなしではやっていけないのではないか

Lady Gagaが次のアルバムでは再び、プロデューサー、RedOneと組むことを明らかにしている。
最新作『Artpop』が商業的に不出来だったことも再タッグの理由の一つだろう。



RedOneはモロッコ出身のプロデューサー。
19歳のときにスウェーデンにわたり、ミュージシャンを目指すも23歳のときに裏方に回ることを決意。
ヨーロッパでは様々なアーティストと仕事をしつつ、下積み生活を送り、35歳にて妻と共に渡米。
鳴かず飛ばずで無一文のときにKat DeLunaやLady Gagaと出会い、日の目を見る。



特筆すべきは、彼がスウェーデンに渡った理由で、スウェディッシュ・ポップが好きだったからだそうだ。
既にここにポップミュージックのセンスがある。
彼の手掛けた作品を聴くと、飛びぬけて明るい、または気分が高揚する曲が多い。



スカンジナビア半島のプロデューサー陣は本当に世界を股にかけ、ポップミュージックを量産していて恐ろしいくらいだが、Gagaの有名曲はやはりこのRedOneの手掛けた曲が大半だった。
以下の曲がRedOneプロデュース曲である。


  • "Just Dance" (Feat. Colby O'Donis)
  • "LoveGame"
  • "Poker Face"
  • "Money Honey"
  • "Boys Boys Boys"
  • "Paper Gangsta"
  • "Bad Romance"
  • "Alejandro"
  • "Monster"
  • "So Happy I Could Die"
  • "Judas"
  • "Hair"
  • "Scheiße"

M.I.A.は以前、Lady Gagaの曲を「イビザ島のディスコみたい」と批評したことがあるが、それはさしずめRedOne批判でもあり、なおかつ的を得ているとも言える。

Swedish House Mafiaなどスウェーデン出身のハウスアーティストの作品はやはりとても明るく、こういう音楽がイビザ島でかかるとすれば、確かにRedOneの曲もイビザっぽいということになるからだ。



Lady GagaはAndy Warholの世界観を模倣し、MadonnaやGrace Jonesの出で立ちを踏襲し、LGBTの代弁をしながらポップ・ミュージックを発信してきたが、それもこれもRedOneのド級のポッププロデュース力がないと、ここまで注目されなかったのかもしれない。

GagaにとってのRedOneは、J-popにとっての「カノンのコード進行」の如き最終兵器であり、Gagaは一発目から伝家の宝刀を抜いていたのかも知れないのだ。



もしRedOneと組まなかったら、Lady Gagaはどんな音楽をやっていたのだろう。

0 件のコメント:

コメントを投稿